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米国市場2/27 07:04 JST 時点のデータ

エヌビディア決算後の売りでナスダック1.5%安

2026年2月26日、エヌビディア(NVDA)が史上最大規模の決算ビートを発表したにもかかわらず「好材料出尽くし」の売りが広がった。ナスダックは1.52%安の22,800.06、S&P500は0.87%安の6,885.50、ダウは0.27%安の49,349.91で引け。半導体株が全面安となる中、消費者信頼感指数は予想を大幅に上回る91.2を記録した。

S&P 500
6,885.50
-0.87%
NYダウ
49,349.91
-0.27%
NASDAQ
22,800.06
-1.52%
VIX
19.12
+6.66%

市場概況

2026年2月26日の米国株式市場は、前夜に発表されたエヌビディア(NVDA)の第4四半期(FY2026)決算が過去最大規模の上振れとなったにもかかわらず、「好材料出尽くし(セル・ザ・ニュース)」の売りが優勢となり、主要3指数がそろって下落した。AI関連への過剰投資懸念が投資家心理を圧迫し、ナスダック総合指数が1.52%安の22,800.06と最も大きく落ち込んだ。S&P500は0.87%安の6,885.50、テクノロジー比率の低いダウ工業株30種は0.27%安の49,349.91と相対的に下落幅が限定された。恐怖指数VIXは6.66%上昇して19.12となり、投資家の警戒感が高まったことを示した。

セクター動向

最大の下落セクターは半導体・AIで、エヌビディア主導の「決算後売り」がブロードコム(AVGO)、ラム・リサーチ(LRCX)、ウエスタン・デジタル(WDC)、アプライド・マテリアルズ(AMAT)など同業他社にも波及した。ハイパースケーラーによるAI設備投資がキャッシュフローを圧迫するとの懸念が半導体セクター全体を押し下げた。テクノロジーセクター全般が軟調な一方、ダウ構成のバリュー株・金融株は相対的に底堅く、インデックス間でパフォーマンスが大きく分化した。消費財セクターでは、エネルギー飲料のセルシウス・ホールディングス(CELH)が強い決算を受けて上昇するなど、個別決算好調銘柄が市場全体の下落に抗う場面も見られた。

注目銘柄

  • エヌビディア (NVDA): -5%超 — Q4 FY26にEPS 1.62ドル(前年同期比+82%)・売上高681億ドル(同+73%)と市場史上最大規模の半導体決算ビートを記録し、Q1 FY27ガイダンスは780億ドルを提示。それでもAI資本支出の持続性への懸念からセル・ザ・ニュースに
  • ブロードコム (AVGO): 約-5.5% — 前日終値332.31ドルから314.14ドルへ急落。エヌビディア主導の半導体セクター売りが波及した
  • スノーフレーク (SNOW): -2%超 — Q1プロダクト売上高ガイダンス12.62〜12.67億ドルがコンセンサス(12.60億ドル)並みにとどまり、より強い見通しを期待した投資家の失望売りを招いた
  • セルシウス・ホールディングス (CELH): 上昇(変動率は未確認) — Q4売上高・EPSがコンセンサス予想を大幅に上回り、ナスダック安の地合いに抗い株価が上昇した

経済指標・FRB動向

前日(2月25日)発表のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数(2月分)は91.2と、コンセンサス予想88.4を大幅に上回り、1月改定値89.0からも上昇した。現況指数は120.0(前月比-1.8ポイント)、期待指数は72.0(同+4.8ポイント)で、家計の景況感は底堅さを維持している。インフレ面ではコアPCEが引き続き約2.8〜3.0%で推移しており、FRBの利下げに対して慎重なスタンスを正当化している。2月26日のFRB高官による具体的な発言・政策コメントは今回の検索では確認できなかった。1月分の個人消費支出(PCE)価格指数の発表が近く予定されており、コアPCEの動向次第でFRBの利下げ見通しに影響が出る可能性がある点が引き続き注目される。

日本市場への影響

ナスダック1.52%安・半導体株全面安の流れを受け、2月27日(金)の東京市場は東京エレクトロン(8035)・ソフトバンクグループ(9984)・ディスコ(6146)など半導体・AI関連株を中心に売り先行での始まりが見込まれる。2月26日のドル円クローズ値および日経225先物の具体的な水準は今回の検索では確認できなかったが、米国のリスクオフムードが強まる局面では円高方向への圧力がかかりやすい。半導体セクターへの比重が高い日経225は下押し圧力が生じやすい地合いであり、輸出関連株全般に注意が必要。直近の注目イベントとして1月PCE価格指数の発表が控えており、米インフレ動向がFRBの政策見通しを通じて円・日本株にも影響を与える可能性がある。