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米国市場3/3 08:57 JST 時点のデータ

中東緊迫でVIX急騰、S&P500はほぼ無変動で終了

2026年3月2日、米・イスラエルによる週末のイラン攻撃を受け、米国株市場は朝方に急落。S&P500は一時1.2%超下落も押し目買いで回復し+0.04%(6,881.62)でほぼ横ばい。VIXは12%急騰し22.40に達した。防衛株が急伸した一方、航空株は燃料高と飛行ルートへの懸念から急落した。

S&P 500
6,881.62
+0.04%
NYダウ
48,904.78
-0.15%
NASDAQ
22,748.86
+0.36%
VIX
22.40
+12.00%
Put/Call Ratio
0.66
強気

市場概況

2026年3月2日(月)、週末に発生した米・イスラエルによるイラン攻撃(通称「オペレーション・エピック・フューリー」)を背景に、米国株市場は大幅な波乱となった。朝方のS&P500は一時1.2%超下落する場面もあったが、テクノロジー大型株への押し目買いが殺到し、歴史的な値戻しを演じた。終値はS&P500が+0.04%の6,881.62とほぼ横ばい、ダウが-0.15%の48,904.78と小幅安、ナスダックが+0.36%の22,748.86と反発して引けた。恐怖指数VIXは前日比12%急騰し22.40に達し、心理的節目の20を突破。金価格は5,400ドルを突破し、原油価格も地政学リスクによる供給懸念から急伸した。

セクター動向

防衛セクターが突出した上昇を見せ、RTX(+3.59%)をはじめロッキード・マーティン(LMT)やノースロップ・グラマン(NOC)なども大幅高。中東情勢の悪化が防衛需要拡大への期待を高めた。エネルギーセクターも原油価格の急騰を受けて上昇。一方、航空セクターは飛行ルートへの安全懸念と燃料コスト上昇を嫌気し、アメリカン航空(AAL)が-5.55%、ユナイテッド航空(UAL)が-4.85%と急落した。テクノロジーセクターは朝方の売りからエヌビディアなどの主要AI関連銘柄への買い戻しで小幅高に転じ、ナスダックの上昇を牽引した。

注目銘柄

  • RTX (RTX): +3.59% — 米・イスラエルによるイラン攻撃を受けた防衛需要拡大期待から急伸
  • エヌビディア (NVDA): +1.43% — 朝方の急落から押し目買いが入りAI大型株として値を戻した
  • アメリカン航空 (AAL): -5.55% — 中東情勢緊迫化による飛行ルートへの懸念と原油高を嫌気
  • ユナイテッド航空 (UAL): -4.85% — 同様の地政学リスクと燃料コスト懸念から大幅安

経済指標・FRB動向

FRBは2026年1月28日のFOMC会合にて政策金利(フェデラルファンドレート誘導目標)を3.50%〜3.75%に据え置いた。パウエル議長は雇用情勢に「安定化の兆し」があると述べる一方、年内の利下げ期待は1回程度にとどまるとの見方が市場コンセンサスとなっている。3月FOMC会合での利下げ確率は低いとの見方が主流。今回のイラン攻撃による原油価格急騰がインフレ圧力に与える影響について、今後のFRBの姿勢が注目される。

日本市場への影響

週末の地政学的リスク拡大を受け、ドル円は約157円台へと円安が進行した。米国市場がほぼ横ばい(S&P500 +0.04%)で引けたものの、VIXの12%急騰や航空株の急落を受け、3月3日(火)の東京市場では防衛関連株や資源・エネルギー株への物色が見込まれる一方、航空株や輸入コスト敏感業種には売り圧力がかかる可能性がある。円安進行は輸出関連株にとって追い風となりうる。引き続き中東情勢の展開とFRBの政策スタンスが市場心理を左右する見通し。