Market Pulse
note

個別銘柄の決算分析はnoteで公開中

米国市場3/13 11:09 JST 時点のデータ

ブレント原油100ドル突破、主要3指数が大幅続落

3月12日の米国市場はイラン紛争激化でブレント原油が100ドルを突破し、主要3指数が3日続落。ダウは739ドル安、S&P500は11月以来の安値。エネルギーと公益の2セクターのみプラス。10年国債利回りは4.24%に上昇し、インフレ長期化懸念が広がった。

S&P 500
6,672.62
-1.52%
NYダウ
46,677.85
-1.56%
NASDAQ
22,311.98
-1.78%
VIX
27.29

市場概況

3月12日の米国株式市場は主要3指数が揃って大幅下落し、3日続落となった。ダウ平均は739ポイント(-1.56%)安の46,677.85ドル、S&P500は-1.52%の6,672.62ポイントと11月以来の安値を記録、ナスダック総合は-1.78%の22,311.98と下落幅が最も大きかった。VIXは27.29に上昇し投資家心理の悪化を映した。イランの新最高指導者がホルムズ海峡の封鎖継続を表明し、湾岸での船舶への攻撃が続いたことで、ブレント原油先物は9.22%急騰し100.46ドルと2022年8月以来初めて100ドルの大台を突破。WTI原油も大幅上昇した。市場全体で下落銘柄が72.8%を占める全面安の展開となった。

セクター動向

S&P500の11セクター中、プラスで引けたのはエネルギー(+0.17%)と公益事業(+0.04%)の2セクターのみ。エネルギーセクターはS&P500エネルギー指数(XLE)が史上最高値を更新し、年初来リターンは27%超と唯一の勝ち組セクターとなっている。シェブロン、EQT、マラソン・ペトロリアムが過去最高値を記録。一方、資本財・サービス(-2.5%)、一般消費財、情報技術が下落を主導。金利上昇を受けて銀行株にも売りが広がった。

注目銘柄

  • ゴールドマン・サックス (GS): -4.40% — 原油高によるインフレ懸念と景気後退リスクの高まりから金融株に売り圧力。
  • ボーイング (BA): -4.36% — 地政学リスクの長期化と資本財セクター全体の弱さが重し。
  • 3M (MMM): -3.91% — リスクオフの地合いで工業株が幅広く売られた。
  • JPモルガン・チェース (JPM): -1.61% — 銀行セクター全体に売りが波及。
  • シェブロン (CVX): 過去最高値更新 — 原油100ドル突破でエネルギー大手に買いが集中。

債券・為替市場

米10年国債利回りは4.24%に上昇、30年債利回りは4.87%まで上昇した。2年債利回りも3.75%と前日比+0.08ポイント。ホルムズ海峡封鎖による原油供給ショックがインフレ見通しを大きく変え、アナリストの間では第2四半期のCPIが4.5%に達するとの予測も出ている。FRBは政策金利を3.50〜3.75%に据え置いているが、原油高と軟化する労働市場の板挟みで政策運営の難易度が高まっている。為替市場ではドルが安全資産として底堅く推移した。

今後の注目ポイント

イラン情勢が引き続き市場の最大の焦点となる。ホルムズ海峡の封鎖が長期化すれば、世界の石油消費の約20%が影響を受け、エネルギー価格の更なる上昇とインフレ加速が避けられない。3月中旬に予定されるFOMC会合では、原油ショックとインフレデータを踏まえたFRBの政策判断に市場の注目が集まる。ガソリン価格は全米平均で3.60ドル/ガロンまで上昇しており、消費者心理への影響も懸念される。クリーンエネルギー関連株は化石燃料供給の不安定化を受けて資金流入が続いている。