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米国市場3/19 08:12 JST 時点のデータ

FRB利下げ見通し後退、PPI上振れで主要指数急落

3月18日の米国市場はFOMCの結果とPPI上振れで主要3指数が急落。FRBは金利据え置き、年内利下げ見通しを1回に縮小。2月PPIは前月比+0.7%と予想の倍以上。パウエル議長はインフレ進展が期待ほどでないと発言。ダウは768ドル安で年初来安値を更新。

S&P 500
6,624.70
-1.36%
NYダウ
46,225.15
-1.63%
NASDAQ
22,152.42
-1.46%
VIX
25.09

市場概況

3月18日の米国株式市場は主要3指数が大幅下落した。ダウ平均は768.11ドル(-1.63%)安の46,225.15ドルで年初来安値を更新し、200日移動平均線を割り込んだ。S&P500は-1.36%の6,624.70ポイント、ナスダック総合は-1.46%の22,152.42。VIXは25.09に上昇。朝方発表された2月生産者物価指数(PPI)が前月比+0.7%(コア+0.5%)と市場予想(ともに+0.3%)を大幅に上回り、インフレ再加速への警戒が広がった。PPIは前年比+3.4%と2025年2月以来の高水準。その後のFOMCでは政策金利を3.50〜3.75%に据え置き、経済見通し(SEP)で年内利下げ見通しを1回と示した。パウエル議長は会見で「インフレの進展は期待ほどではない」と述べ、原油ショックの不確実性を強調。売りが加速した。

セクター動向

ほぼ全セクターが下落する全面安の展開。情報技術セクターはアップルやマイクロソフトに売りが集中。自動車セクターもテスラを中心に借入コスト上昇による需要減退懸念で軟調。金融セクターは金利据え置き長期化への警戒から売られた。エネルギーセクターはイランによる湾岸諸国への新たな攻撃報道があったものの、原油価格が下落に転じたことで上値が重かった。

注目銘柄

  • アマゾン (AMZN): -2.46% — 金利高止まり観測でグロース大型株に売りが集中。終値209.90ドル。
  • マイクロソフト (MSFT): -1.94% — FRBのタカ派姿勢を受け、バリュエーション面での割高感が意識された。終値391.67ドル。
  • アップル (AAPL): -1.69% — テック大型株全般への売り圧力が続いた。終値249.94ドル。
  • テスラ (TSLA): -1.62% — 高金利の長期化が自動車ローン需要を圧迫するとの懸念。終値392.79ドル。
  • メタ・プラットフォームズ (META): -1.11% — グロース株全体の弱さに連れ安。終値615.72ドル。

債券・為替市場

米10年国債利回りは6bp超上昇し4.265%。2年債利回りは10bp超上昇の3.775%と短期金利の上昇が目立った。PPIの上振れとFRBの利下げ見通し縮小を受け、債券売り(利回り上昇)が加速。為替市場ではドルが買われ、金利差拡大観測が背景。

今後の注目ポイント

FOMCの結果を受け、市場は年内利下げがほぼなくなる可能性を織り込み始めている。原油価格の動向次第ではインフレ見通しがさらに悪化するリスクがある。中東情勢ではイランによる湾岸諸国への攻撃が続いており、停戦なしにはホルムズ海峡の再開は困難との見方が強い。ダウは月初来5%超の下落となっており、2022年以来の月間パフォーマンスの悪さ。今後の経済指標と企業決算が市場の方向感を左右する。