3月19日の米国株式市場は主要3指数が小幅続落した。ダウ平均は-0.44%の46,021.43ドル、S&P500は-0.27%の6,606.49ポイント、ナスダック総合は-0.28%の22,090.69。朝方はイランによるカタール・サウジのエネルギー施設への攻撃報道で大幅安となったが、終盤にかけて下げ幅を縮小した。S&P500は日中安値で200日移動平均線(6,619付近)を一時割り込む場面があった。VIXは24.06。前日のFOMCでのタカ派姿勢が引き続き重しとなり、パウエル議長の「インフレは頑固に高止まり」との発言が意識された。原油はイランの攻撃を受けて上昇し、インフレリスクが一段と意識される展開。
米国市場3/20 07:39 JST 時点のデータ
マイクロン好決算も売られ続落、10年債4.28%に
3月19日の米国市場はFOMC後のタカ派ムードが続き小幅続落。マイクロンはEPS・売上高ともに予想超えも設備投資増計画を嫌気され-3.79%。イランによるカタール・サウジのエネルギー施設攻撃で原油が上昇。10年国債利回りは4.28%と1年超ぶりの高水準。ファイブ・ビロウが好決算で+10.68%と逆行高。
S&P 500
6,606.49
-0.27%
NYダウ
46,021.43
-0.44%
NASDAQ
22,090.69
-0.28%
VIX
24.06
市場概況
セクター動向
エネルギーセクターがイランの攻撃によるインフレヘッジとして「安全の逃避先」となり堅調。情報技術・資本財セクターは引き続き売り圧力が強い。半導体関連はマイクロンの好決算にもかかわらず設備投資増への懸念から売られ、セクター全体の重しとなった。高バリュエーションのテック株からの資金ローテーションが継続している。
注目銘柄
- ファイブ・ビロウ (FIVE): +10.68% — 好決算で急騰。調整後EPSが4.31ドルと予想(3.98ドル)を大幅に上回った。終値235.17ドル。
- マイクロン・テクノロジー (MU): -3.79% — EPS12.20ドル、売上高238.6億ドルと予想超えの好決算だったが、AI関連の設備投資増計画を嫌気され売られた。終値444.21ドル。
- エヌビディア (NVDA): -1.02% — GTC2026最終日だが、高バリュエーション銘柄からの資金流出が継続。終値178.56ドル。
- アップル (AAPL): -0.42% — テック大型株全般の弱さに連れ安。終値248.89ドル。
- エクソンモービル (XOM): +0.36% — イランの攻撃による原油上昇でエネルギー株が底堅い。終値158.16ドル。
債券・為替市場
米10年国債利回りは4.28%に上昇し、1年超ぶりの高水準を記録。FOMCでの利下げ見通し縮小とPPI上振れによるインフレ持続懸念が債券売りを加速させた。クレジット市場では安定期が一変し、投資家はFRBの次の動きへの見通しを再構築している。為替市場ではドルが金利差拡大を背景に底堅く推移した。
今後の注目ポイント
中東情勢ではイランによるカタール・サウジへの攻撃が新たなエスカレーションとなっており、原油供給とインフレへの影響が最大の焦点。FOMCの結果を消化した市場は、今後の経済指標でインフレの方向感を見極める展開となる。マイクロンの決算後の半導体セクターの動向、原油価格と消費者心理への影響にも注目。S&P500が200日移動平均線を明確に割り込むかどうかがテクニカル面での分水嶺となる。
