3月20日の米国株式市場は主要3指数が大幅続落した。ダウ平均は443.96ドル(-0.96%)安の45,577.47ドル、S&P500は-1.51%の6,506.48ポイント、ナスダック総合は-2.01%の21,647.61と下落幅が最も大きかった。VIXは26.78に上昇。小型株のラッセル2000は2%超下落し、直近高値から10%下落の調整局面入りとなった。主要指数は4週連続の下落で、1年超ぶりの長期下落局面。イラクが外国企業運営の全油田で不可抗力(フォースマジュール)を宣言し、クウェートの製油所2カ所にドローン攻撃があったことでブレント原油は3.26%上昇し112.19ドル、WTI原油は2.27%上昇の98.32ドルに達した。
米国市場3/21 10:40 JST 時点のデータ
ナスダック2%安、イラク強制不可抗力宣言で原油112ドル
3月20日の米国市場は主要3指数が大幅続落し4週連続の下落。イラクが外国企業運営の全油田で不可抗力を宣言、クウェートの製油所にドローン攻撃があり、ブレント原油は112.19ドルに急騰。ナスダックは-2.01%、ラッセル2000は調整局面入り。10年国債利回りは4.32%に上昇。
S&P 500
6,506.48
-1.51%
NYダウ
45,577.47
-0.96%
NASDAQ
21,647.61
-2.01%
VIX
26.78
市場概況
セクター動向
ほぼ全セクターが下落する全面安の展開。情報技術セクターが特に弱く、10年国債利回りの4.32%への上昇を受けて高バリュエーションのグロース株に売りが集中した。エネルギーセクターは原油急騰を背景にプラスを維持し、エクソンモービルが+0.95%と底堅い。FOMCでの利下げ見通し縮小を受け、金利感応度の高いセクターへの売り圧力が続いている。
注目銘柄
- クラウドストライク (CRWD): -4.48% — グロース株全般への売り圧力の中で大幅安。終値409.00ドル。
- エヌビディア (NVDA): -3.28% — 高バリュエーション銘柄からの資金流出が加速。終値172.70ドル。
- エクソンモービル (XOM): +0.95% — イラク・クウェートでの供給混乱を受けた原油急騰でエネルギー大手が堅調。終値159.67ドル。
- フェデックス (FDX): +0.77% — 四半期決算がアナリスト予想を上回り、通期見通しも堅調で買われた。終値358.85ドル。
- セールスフォース (CRM): +0.20% — ダウ構成銘柄の中では底堅く小幅プラスで引けた。終値195.38ドル。
債券・為替市場
米10年国債利回りは4.32%に上昇し、今週だけで約10bp上昇した。FOMCでの利下げ見通し縮小と原油高によるインフレ持続懸念が債券売りを加速。利下げ期待がほぼ消滅する中、短期金利も上昇傾向が続いている。為替市場ではドルが金利差拡大を背景に底堅く推移した。
今後の注目ポイント
来週3月23〜27日は、中東情勢の更なるエスカレーションが最大のリスク。イラクの不可抗力宣言とクウェートへの攻撃で紛争がイラン国外に拡大しており、原油供給への影響が深刻化している。S&P500が200日移動平均線を明確に割り込んでおり、テクニカル面でも下落リスクが意識される。企業決算シーズンが本格化する中、原油高と金利上昇が企業収益に与える影響にも注目。ラッセル2000の調整局面入りは景気後退リスクのシグナルとして警戒される。
