3月27日の米国市場は続落。ダウ平均は前日比793ドル超安(-1.73%)の45166.64ドルと調整局面入りを確認し、S&P500は-1.67%の6368.85と約7カ月ぶりの安値を更新。ナスダック総合は-2.15%の20948.36で、ナスダック100も高値から10%超の下落となり調整入りを正式に確認した。VIXは31.05に上昇し、投資家のリスク回避姿勢が鮮明となった。トランプ大統領がイランとの交渉期限を4月6日まで10日間延長したものの、ホルムズ海峡をめぐる供給懸念は払拭されず、市場全体を押し下げた。S&P500はこれで5週連続の週間下落となった。
イラン情勢激化でダウ800ドル超安、原油100ドル突破
2026年3月27日の米国株式市場は、米・イラン軍事衝突の長期化とホルムズ海峡での供給懸念を背景に全面安。S&P500は-1.67%の6368.85と7カ月ぶり安値、ダウは-1.73%の45166.64と調整局面入り、NASDAQは-2.15%の20948.36でナスダック100も10%超下落し調整確認。VIXは31.05に上昇しリスク回避ムードが強まった。エネルギーセクターのみ原油高を背景に大幅上昇した。
市場概況
セクター動向
エネルギーセクター(XLE)はブレント原油が1バレル100ドルを突破(+6.76%の100.87ドル)したことを背景に+5.79%と突出した上昇。公益事業(XLU)もディフェンシブ買いで+1.21%と上昇した。一方、テクノロジー(XLK)は-1.86%、ヘルスケア・バイオテク(XBI -2.84%、ARKG -5.96%)が大幅下落。金融(XLF)も金利不透明感から売られた。イラン紛争勃発以来、エネルギーセクターの累積上昇率は+33%に達している。
注目銘柄
- ユニティ・ソフトウェア (U): +13.54% — 第1四半期の暫定売上高が505〜508百万ドルと自社ガイダンス(480〜490百万ドル)を大幅に上回り急騰。Vector AI広告プラットフォームの好調とStrategic Grow部門の前年比+48%成長が評価された。
- アストラゼネカ (AZN): +2.74% — COPD治療薬の臨床試験で良好な結果が発表され買われた。
- アップラビン (APP): -2.56% — 特段のネガティブ材料はなく、テクノロジーセクター全体の下落に連れ安。
- ロブロックス (RBLX): -2.86% — 広範なテクノロジー株売りに巻き込まれ下落。
為替・金利動向
ドル円は160.20円(+0.31%)と円安が進行。原油高によるインフレ懸念がドル買い・円売りを促した。米10年国債利回りは一時4.48%(2025年7月以来の高水準)まで上昇し、終値は4.42%。ドルインデックス(DXY)は100をやや下回る水準で3日続伸。地政学リスクを背景に安全資産への資金流入が見られる一方、インフレ懸念が金利を押し上げる構図が続いている。
今後の注目点
4月3日(金)に3月分の米雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率)の発表が予定されており、原油高によるインフレ加速懸念と雇用の強さを見極める上で最大の注目イベント。4月6日にはトランプ政権のイランとの交渉期限を迎え、地政学リスクの帰趨が市場を大きく動かす可能性がある。4月9日にはFRBが重視するPCEデフレーター(3月分)が発表予定で、利下げ時期の見通しに影響する。4月30日には2026年第1四半期GDP速報値が控えており、景気減速懸念の検証材料として注目される。
