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米国市場4/11 07:02 JST 時点のデータ

ダウ下落・NASDAQ反発、AI株とソフト株が明暗

4月10日の米株式市場は高安まちまち。予想を上回るCPIと低調な消費者信頼感がダウを0.56%押し下げる一方、CoreWeaveのAI大型契約発表を受けAIインフラ株が急騰しNASDAQは0.35%上昇。ソフトウェアセクターは約5%の大幅安となった。

S&P 500
6,816.89
-0.11%
NYダウ
47,916.57
-0.56%
NASDAQ
22,902.90
+0.35%
VIX
19.23
-1.33%

市場概況

4月10日の米株式市場は高安まちまちで取引を終えた。ダウ平均は0.56%安の47,916.57ドル、S&P500は0.11%安の6,816.89と小幅下落した一方、NASDAQは0.35%高の22,902.9と反発した。ヘッドラインCPI(前月比+0.9%、市場予想+0.7%)がエネルギー価格主導で予想を上回ったことと、低調な消費者信頼感指数が景況感への懸念を高め、ダウ・S&P500の重荷となった。一方、CoreWeaveを筆頭とするAIインフラ関連株の急騰がNASDAQを支えた。恐怖指数VIXは19.23と前日比1.33%低下し、市場の極端な不安感はやや和らいだ。

セクター動向

AIインフラ・半導体関連セクターが相場をけん引した。AIクラウド、光コンポーネント、プリント基板(PCB)関連銘柄に強い買いが入り、Astera Labs、Applied Optoelectronics、TTM Technologies、CoreWeave、Credo Technologyが軒並み10%超の上昇を記録した。一方、ソフトウェアセクターは約5%の大幅安となった。Anthropicの新AIモデル(Mythos)の登場による競争激化懸念が同セクターへの売りを誘い、CDN・クラウドセキュリティ・データ分析などの企業が広く売られた。ヘルスケアテック株も軟調で、Guardant Healthが大きく下落した。

注目銘柄

  • Astera Labs (ALAB): +15.13% — Q1 2026の売上ガイダンス(2.86〜2.97億ドル)が強力な内容で、AI接続半導体への旺盛な需要が改めて確認されたことが急騰の背景。
  • CoreWeave (CRWV): +10.83% — AnthropicとのAIクラウド長期契約締結が報道され急騰。前日にはMetaとの210億ドル規模の長期AI契約発表もあり、AI需要取り込みへの期待が高まった。
  • Akamai Technologies (AKAM): -16.66% — ソフトウェアセクター全体への強い売り圧力が直撃し、指数内最大級の下落率を記録。次回決算(5月7日予定)を前に売りが加速した。
  • Fair Isaac (FICO): -13.99% — ソフトウェアセクターの急落に連れ安。AI競争激化懸念を背景に広範な売りが波及した。
  • Cloudflare (NET): -13.50% — クラウドセキュリティ・ソフトウェアセクターへの売りが直撃し、大幅安となった。

為替・金利動向

ヘッドラインCPIが市場予想(前月比+0.7%)を上回る+0.9%となり、エネルギー価格上昇が主因と報じられた。コアCPIは前月比+0.2%と市場予想(+0.3%)を下回り、根幹的なインフレ圧力は限定的との見方も示された。週末のイラン・米国協議を控えた地政学的不確実性が安全資産需要にも影響したと報じられた。ドル円・米10年国債利回り・ドルインデックスの具体的な終値は今回の検索では確認できなかった。

今後の注目点

翌週(4月13日週)からゴールドマン・サックス(GS)を皮切りに大手銀行の第1四半期決算発表が本格化する見通し。業績数値そのものより、不透明な経済環境を踏まえた経営陣のフォワードガイダンスや発言に市場の注目が集まっている。地政学面ではイラン・米国間の協議の行方が翌週の市場センチメントを左右する可能性がある。またAnthropicやMetaなどテック大手のAI関連契約・製品発表の動向も引き続き注目点となる。