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米国市場7/3 07:02 JST 時点のデータ

ダウ最高値も半導体急落でナスダック安

7/2の米国株はダウが最高値を更新する一方、半導体・メモリ株の急落でナスダックは大幅安。韓国勢の急落波及とAIバリュエーション懸念が重荷に。個別ではモデルナやアビバックスが好材料で急伸、サンディスクやバイコーは急落した。

S&P 500
7,483.24
+0.00%
NYダウ
52,900.07
+1.14%
NASDAQ
25,832.67
-0.80%
VIX
16.15
-2.65%

市場概況

7月2日の米国株式市場は指数間で明暗が分かれた。ダウ工業株30種平均は52,900.07(前日比+1.14%)と過去最高値を更新した一方、S&P500は7,483.24(前日比ほぼ横ばい)で伸び悩み、ナスダック総合は25,832.67(前日比-0.8%)と続落した。半導体・メモリ関連株が大きく売られたことがハイテク株安の主因で、ナスダック100は取引時間中に一時2%超下落する場面もあった。VIX(恐怖指数)は16.15(前日比-2.65%)に低下しており、指数全体としては落ち着いた値動きだった。米国市場は独立記念日(7月4日)を控え、翌7月3日(金)は休場となる。

セクター動向

半導体・メモリ株が急落し、市場の重荷となった。韓国のSKハイニックスが14%超、サムスン電子が9%前後下落した流れが波及し、AI関連投資の持続可能性やバリュエーションへの懸念が強まった。マーベル・テクノロジーも11%超下落し、6月高値から27%超の調整となったほか、半導体テスト大手テラダイン(TER)、水晶発振器のSiTime(SITM)、メモリのサンディスク(SNDK)、基板のTTMテクノロジーズ(TTMI)なども軒並み急落した。一方でヘルスケア・バイオ株は個別材料で買われ、モデルナ(MRNA)、アビバックス(ABVX)が急伸。半導体株安を受けた資金のディフェンシブ・セクターへのローテーションも観測され、資本財・自動車部品のジェニュインパーツ(GPC)や、新規上場のハネウェル・エアロスペース(HONA)にも物色が向かった。

注目銘柄

  • Genuine Parts Company (GPC): +12.92% — 当日固有の材料は確認できず。2月に発表した自動車部品事業と工業部品事業への分社化(2027年第1四半期完了予定)への評価が続いているほか、半導体株急落を受けた資金のディフェンシブ・セクターへのローテーションが追い風になったとみられる。
  • Moderna, Inc. (MRNA): +10.01% — FDA諮問委員会が季節性インフルエンザワクチン「mRNA-1010」(50〜64歳・65歳以上向け)についてベネフィット・リスクが良好との評価を9対0で可決。8月5日のFDA審査期限(PDUFA)を控えて期待が高まったほか、2027年開始予定のCAR-T領域プログラム(mRNA-6007)などパイプライン拡大も好感され、パイパー・サンドラーが目標株価を69ドルから77ドルに引き上げた。
  • ABIVAX Société Anonyme (ABVX): +9.12% — 潰瘍性大腸炎治療薬オベファジモドの第3相ABTECT維持療法パート2の良好なデータを受け、BTIGが目標株価を175ドルに、ジェフリーズが158ドルにそれぞれ引き上げ「買い」を継続。総額9億2000万ドル規模(グリーンシュー含む)の増資も完了し2029年第2四半期まで資金繰りを確保、2026年第4四半期予定のFDA申請への思惑も株価を押し上げた。
  • Vicor Corporation (VICR): -19.21% — AIサーバー・データセンター向け電源半導体の輸出規制懸念から半導体セクター全体に売りが波及したほか、パトリツィオ・ヴィンチャレッリ会長兼CEOによる継続的な自社株売却が投資家心理を圧迫し、急騰後の利益確定売りを誘発した。
  • Sandisk Corporation (SNDK): -14.16% — SKハイニックスやサムスン電子など韓国メモリ株の急落を受けたセクター全体の調整波及に加え、AI関連ハードウェア株からAIソフトウェア株への物色シフト(利益確定ローテーション)が直撃。年初来700%超の急騰後の高値警戒感も重なった。バンク・オブ・アメリカは目標株価を2,100ドルから2,500ドルに引き上げ強気姿勢は維持。

為替・金利動向

米10年国債利回りは4.49%で横ばい推移した。ドル円相場は1ドル=162.5円近辺で推移し、日米金利差を背景とした円安基調が続き、約40年ぶりの円安水準となった。持続的なキャリートレードと日米金利差の拡大観測がドル高・円安の背景にあるとみられる。

今後の注目点

米国市場は7月3日(金)が独立記念日(7月4日)の振替休場となり週内の取引は終了する。今後はジェニュインパーツが7月21日に予定する第2四半期決算のほか、モデルナのインフルエンザワクチン(mRNA-1010)に関する8月5日のFDA審査期限、アビバックスが2026年第4四半期に予定するFDA承認申請の動向が注目される。加えて、韓国勢主導で始まった半導体・メモリセクターの調整が一時的な利益確定にとどまるか本格化するか見極める上で、AI関連企業の決算やガイダンス、AI投資の持続可能性を巡る論調にも投資家の関心が集まる。