25日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比0.5%高の65856.43円で取引を終えた。TOPIXも同0.5%高の4093.67ポイント、東証グロース市場250指数は同1.29%高の781.3ポイントとそろって上昇した。前週末の米国市場で半導体関連株が買われた流れを引き継ぎ、東京市場でもアドバンテストや東京エレクトロン、キオクシアホールディングスなど半導体関連株が相場をけん引した。業種別では非鉄金属が前日比5.24%高と上昇率トップとなり、銅線・電線関連銘柄の値上がりが目立った。
日経平均続伸、非鉄金属や半導体関連株が上昇
8月25日の東京市場で日経平均は続伸し65856.43円(前日比+0.5%)で終えた。TOPIXも+0.5%、グロース250は+1.29%高。半導体関連株や非鉄金属セクターが相場をけん引し、古河電気工業など電線・金属株が急伸した一方、弁護士ドットコムなど直近急伸銘柄には利益確定売りが出た。
市場概況
セクター動向
業種別では非鉄金属セクターが+5.24%と上昇率トップとなり、データセンター向け銅需要拡大への思惑から古河電気工業やフルヤ金属などが買われた。半導体関連では、AI向け高性能パッケージ基板需要の拡大を背景にイビデンや日本CMKが上昇し、東証プライムの半導体関連株全般に物色が広がった。一方、東証グロース市場250指数は+1.29%高となったものの、個別ではマネーフォワードやAppier Groupなど直近まで年初来高値圏で推移していたIT・SaaS関連の中小型グロース株には利益確定売りが優勢となり、指数全体の強さとは裏腹にまちまちの値動きとなった。
注目銘柄
- 古河電気工業 (5801): +10.34% — データセンター向け銅線・電線需要の拡大期待で買われた。2025年度は経常利益予想を520億円から650億円へ上方修正済みで、AIインフラ関連の中核銘柄として物色が続く。本日は業種別上昇率トップとなった非鉄金属セクター(+5.24%)全体の強さにも連動した。
- 日本CMK (6958): +7.60% — 車載・民生用プリント配線板大手。AI関連向け高性能基板の需要拡大期待から、半導体関連株全般の物色拡大の流れに乗った。8/5発表の1Q決算は売上高が前年同期比19.4%増となった一方、為替差損等で最終赤字となっており、業績よりテーマ性を評価した思惑買いが優勢とみられる。
- フルヤ金属 (7826): +6.59% — 貴金属加工大手。データセンター投資拡大・貴金属価格上昇・円安を追い風に2025年6月期は営業利益が前期比160%増と大幅増益となり、8/7にはストップ高を記録するなど値動きの荒さが続いている。本日も半導体・データセンター関連株物色の中で値がさ株として買われた。
- イビデン (4062): +6.30% — ICパッケージ基板大手。8/4発表の1Q決算で生成AI向けICパッケージ基板需要が牽引し、営業利益が前年同期比52.4%増の269億円となったことが引き続き好感されている。半導体関連株高の流れにも連動した。
- セガサミー (6460): +6.17% — 具体的な当日材料は確認できないが、半導体・AI関連株を中心とした東京市場全般の地合い改善の中で、国際優良株・値がさ株として買いが波及したとみられる。
- 弁護士COM (6027): -8.24% — 8/19に「AI法務サービスの需要拡大」の思惑でストップ高(+18.71%)まで買われた反動で、その後の急伸分に対する利益確定売りが継続している。8/12発表の1Q決算自体は売上高+27.3%、営業利益+36.8%の増収増益だった。
- アイネス (9742): -6.61% — 2025年3月期決算で自治体システム標準化対応に伴う原価率悪化などから営業損失に転落しており、業績不振を背景に上値の重い展開が続いている。
- シナネンHD (8132): -5.32% — 8/10発表の1Q決算は売上高+14.6%、営業利益+63.1%の増収増益だったが、8/18に10年来高値(9270円)をつけた後の反落局面にあり、直近急伸分への利益確定売りが出た。
- Appier (4180): -4.68% — 米長期金利上昇を背景に中小型グロース株全般に売り圧力がかかった。8/13発表の2Q決算は増収増益で通期予想を上方修正したが、金利上昇を嫌気した利益確定売りが優勢となった。
- マネフォ (3994): -4.65% — 8/14に年初来高値(6584円)をつけた後の調整局面。Appierと同様、米長期金利上昇を背景としたグロース株売りの流れに沿った値動きとなった。
為替・金利動向
25日の東京外国為替市場でドル円は1ドル=159円台前半で推移し、朝方の159.00円台から昼過ぎには159.40円まで上昇する場面があった。米10年国債利回りが昼前後に4.7140%まで上昇したことがドル買いを支えたが、午後にかけて4.7000%程度まで低下すると上値も重くなり、159.21円付近まで押し戻された。日本の10年国債利回りは前週に30年ぶり高水準となる2.95%まで上昇した後、8月22日時点では2.83%程度に低下しており、日米とも長期金利の高止まりが株式市場の重しとなりやすい状況が続いている。
今晩の米国市場の注目点
25日夜の米国市場では、6月ケース・シラー住宅価格指数(22:00)、6月FHFA住宅価格指数(22:00)、7月新築住宅販売件数(23:00)、8月消費者信頼感指数(23:00)が発表されるほか、米2年国債入札が実施される。決算発表ではインテュイットが注目される。前日24日のNY株式市場は主要3指数がそろって反落しており、米10年債利回りの上昇に伴う金利高止まりへの警戒感に加え、米国とイランの緊張の高まりを受けた原油価格上昇が投資家心理を冷やした。週内に予定されるエヌビディアの決算発表を前に、半導体株の動向にも引き続き関心が集まりそうだ。
