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米国市場4/25 07:56 JST 時点のデータ

インテル決算が半導体株を席巻、S&P500・ナスダック最高値更新

4月24日の米国株式市場は、インテルのQ1決算が売上高・EPSとも大幅に市場予想を上回り、同社株が23%超急騰。半導体株全般に買いが波及しナスダックは1.63%高、S&P500は0.80%高と両指数が過去最高値を更新した。ダウは0.16%安と小反落。ケーブル通信大手チャーター・コムキャストは加入者減少懸念で急落した。

S&P 500
7,165.08
+0.80%
NYダウ
49,230.71
-0.16%
NASDAQ
24,836.60
+1.63%
VIX
18.71
-3.11%

市場概況

4月24日(金)の米国株式市場は、インテル(INTC)のQ1 2026決算が市場コンセンサスを大幅に上回ったことを受けて半導体・テクノロジー株が急伸し、S&P500は前日比0.80%高の7,165.08ポイント、ナスダック総合指数は同1.63%高の24,836.60ポイントとそろって過去最高値を更新した。ダウ平均は0.16%安の49,230.71ドルと小反落。恐怖指数VIXは3.11%低下の18.71となり、市場全体でリスクオン心理が広がった。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は18日連続上昇を達成。エヌビディアの時価総額は終盤の取引で5兆ドルを回復し、マイクロソフトやメタなどメガキャップAI関連株も上昇を継続した。イラン情勢への懸念は一時後退し、AI向けCPU需要の急拡大が市場センチメントを主導した。

セクター動向

半導体・情報技術セクターが市場全体をけん引した。インテルのデータセンター部門が前年同期比22%増の51億ドルを計上し、エージェンティックAI時代のCPU需要急拡大を裏付けたことで、SOXは18連騰を達成。ARM・AMD・エヌビディアなど半導体関連銘柄に幅広い資金が流入した。一方、通信・ケーブルテレビセクターはチャーター・コミュニケーションズが25.50%急落、コムキャストが12.90%安と壊滅的な下げを演じ、ブロードバンド加入者の持続的減少がセクター全体の重荷となった。ヘルスケアセクターはHCAヘルスケアがQ1で調整EBITDAを若干下回り、患者数の季節的回復が見られなかったことで8.77%下落し、同セクターのパフォーマンスを押し下げた。

注目銘柄

  • インテル (INTC): +23.57% — Q1 2026決算でEPSが0.29ドル(市場予想0.01ドル)、売上高が135.8億ドル(予想124.2億ドル)と大幅超過。データセンター部門は前年比22%増の51億ドル。AIネイティブCPU需要の急増が業績をけん引し、Bloomberg「240億ドル相当の1日の時価総額増加」と報道。1987年以来最大の1日上昇率を記録した。
  • Armホールディングス (ARM): +14.76% — インテルの好決算によるCPU需要確認に連動した買いに加え、独自設計のデータセンター向けAGI CPUチップを初披露。2028年から収益化し2031年に約150億ドルの売上規模を目指す成長計画が示され、AI関連CPU設計会社として強い資金流入を受けた。
  • AMD (Advanced Micro Devices): +13.91% — インテル主導の半導体セクター全体の上昇に連動するなか、D.A.ダビッドソンがAMDを買い推奨(Buy)に格上げし目標株価を220ドルから375ドルに大幅引き上げ。エージェンティックAIの普及に伴うCPU需要の構造的拡大によりAMDが受益するとの判断が示された。
  • チャーター・コミュニケーションズ (CHTR): -25.50% — Q1 2026決算でEPSが9.17ドルと市場予想9.91ドルを下回り、ブロードバンド純加入者は約12万件の純減と予想を上回る流出が続いた。収益性の悪化と中核事業の成長鈍化が重なり、株価は同社史上最大の1日下落率を記録した。
  • コムキャスト (CMCSA): -12.90% — Q1決算はEPS・売上高ともに予想を上回ったものの、ミラノ・コルティナ冬季五輪・スーパーボウルLXの放映に伴う編成コスト急増とPeacockの四半期損失4.32億ドルが利益を圧迫。ドイツ銀行が長期EBITDAとFCF見通しの悪化を理由に格下げしたことも売りを加速させた。

為替・金利動向

ドル円は159円83銭近辺で前日比ほぼ横ばいの小動き。米10年国債利回りは4.32%前後で取引を終えた。ドルインデックス(DXY)は98.77近辺で推移し安定的な動きにとどまった。インテル主導のリスクオン相場が進むなかでも金利・為替に大きな変動はなく、来週に控える米FOMC会合や米Q1 GDP速報値の発表を前に市場参加者がポジション調整を抑制する傾向が見られた。

今後の注目点

来週(4月28日週)は重要イベントが集中する。4月28日(火)には米消費者信頼感指数と日銀金融政策決定会合が予定されており、日銀の政策スタンスに市場の関心が集まる。4月29日(水)にはFOMCの金利決定(FF金利据え置きが大勢予想)とカナダ中銀会合が控える。4月30日(木)には米Q1 GDP速報値・PCEデフレーター、ユーロ圏GDP・CPI、ECB・英中銀の政策決定会合が一斉に発表される予定。大型テクノロジー企業を中心とした決算発表も継続しており、インテル好決算後の半導体セクターの勢いが続くか注目される。また、ケーブル通信セクターの加入者動向が追加で開示されるかも焦点となる。