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米国市場6/2 07:02 JST 時点のデータ

S&P500最高値更新、MongoDB・Twilioが20%超急騰

6月1日の米国株式市場はS&P500が0.26%高の7,599.96と過去最高値を更新。NvidiaのPC向け新プロセッサ発表がテクノロジーセクターを牽引した。MongoDB(+20.36%)、Twilio(+19.36%)、HubSpot(+18.84%)が好決算を受けて急騰。一方、Blue Originのロケット爆発事故を受けRocket Labが14.70%急落。宇宙・バイオ関連株に売りが集まった。

S&P 500
7,599.96
+0.26%
NYダウ
51,078.88
+0.09%
NASDAQ
27,086.81
+0.42%
VIX
16.05
+4.77%

市場概況

6月1日の米国株式市場は3指数がそろって過去最高値を更新した。S&P500は0.26%高の7,599.96、ダウ平均は46.42ポイント(0.09%)高の51,078.88、NASDAQ総合は0.42%高の27,086.81で引けた。NvidiaがPC向け新プロセッサを発表し、同社株が6%超上昇。Dell Technologies(+10%超)やHP Inc(+8%超)も連れ高となり、テクノロジーセクターが指数全体を支えた。エネルギーセクターも原油高を背景に上昇し、6月取引のスタートとしては力強い地合いとなった。S&P500の構成銘柄では当日24銘柄が新52週高値を更新。VIXは16.05と前日比4.77%上昇し、相場の上昇とは裏腹にわずかに警戒感も残った。

セクター動向

テクノロジーセクターがNvidiaの新チップ発表を起点に最大の上昇セクターとなった。ソフトウェアではMongoDB、Twilio、HubSpotがいずれも好決算・ガイダンス引き上げを受けて20%前後の急騰を演じ、ソフトウェアセクター全体の押し上げに寄与した。光デバイス・データセンター向け部品を手掛けるAAOIもアナリスト複数社の目標株価引き上げで大幅高。エネルギーセクターも地政学的緊張を背景とした原油高が追い風となり上昇した。一方、宇宙・防衛関連ではBlue Originのロケット爆発事故が衛星打ち上げスケジュール全般への懸念を誘発し、Rocket Labをはじめ関連銘柄に広く売りが波及した。バイオ医薬品セクターではSummit TherapeuticsがASCO 2026での発表後に「材料出尽くし」売りが出た。金融関連ではCboe Global Marketsが約9.76%の大幅下落となった。

注目銘柄

  • MongoDB (MDB): +20.36% — 第1四半期決算が大幅に市場予想を上回った。売上高は6億8,760万ドル(予想6億6,380万ドル)、調整後EPSは1.32ドル(予想1.18ドル)。クラウドデータベース「Atlas」が前年比29.4%増の5億1,250万ドルに達し、フリーキャッシュフローも1億9,750万ドルと予想の1億2,540万ドルを大きく超えた。通年売上ガイダンスを29億2,000万〜29億6,000万ドルへ引き上げ、複数アナリストが格上げを実施。AI関連エンタープライズ需要の拡大が評価された。
  • Twilio (TWLO): +19.36% — 第1四半期売上高が前年比20%増の14億1,000万ドル、調整後EPSが1.50ドルと共に市場予想を超過し、通年業績・フリーキャッシュフロー見通しも引き上げた。AIを活用した顧客エンゲージメントプラットフォームへの転換(SIGNAL 2026での「Conversation Orchestrator」等の発表)が評価され、TD CowenのアナリストがBuy維持・目標株価210ドルを設定し「3年のリセットが完了した」と評価した。
  • SK Telecom (SKM): +18.99% — NvidiaのCEOジェンスン・ファン氏がGTC台北のキーノートでSK Telecomを物理AI(フィジカルAI)分野の重要パートナーとして紹介。Omniverse技術とSK hynixの半導体製造プロセスを組み合わせたデジタルツインが披露された。さらにHSBCが投資判断をReduceからHoldに格上げ(目標株価KRW 79,000)し、買い戻しを加速させた。
  • Rocket Lab (RKLB): -14.70% — 同日にBlue Originのロケット爆発事故が報じられ、宇宙セクター全体で衛星打ち上げスケジュールへの影響懸念が拡大。過去12ヶ月で436%超上昇していた同社株は高値警戒感が強く、悪材料を機に利益確定売りが集中した。テクニカル的にも「買われすぎ」の状態にあったとされる。
  • Summit Therapeutics (SMMT): -10.43% — ASCO 2026学会で抗PD-1/VEGF二重特異性抗体「ivonescimab」の中国フェーズIII試験データ(24ヵ月OS率64.7% vs 対照群48.6%)が発表されたが、ポジティブなデータにもかかわらず「材料出尽くし」の売りが優勢となった。Bernsteinはアンダーパフォーム判断を継続し、バリュエーションと資金繰りへの懸念が根強い。

為替・金利動向

ドル円は159.37〜159.65円前後で推移し、円安・ドル高基調が続いた。米10年国債利回りは約4.44%へ低下し、2週間以上ぶりの低水準を記録。米国とイランの暫定和平合意の報道がインフレ・金利懸念を緩和させ、債券に一定の買いが入った。日本の10年国債利回りも約2.65%へ低下した。ドル円の高止まりは米日の金利差を反映しており、円安が輸出関連企業の業績期待を下支えする構図が続いている。

今後の注目点

今週は米連邦準備制度(Fed)高官の発言が続くほか、雇用関連指標(週次失業保険申請件数など)が金利動向を左右する可能性がある。NvidiaのPC向け新プロセッサ発表を契機に、AI半導体・光デバイス関連銘柄への投資家の関心がさらに高まるか注目される。また、MongoDB・Twilio・HubSpotの急騰を受けてクラウドSaaS・ソフトウェアセクター全体の評価見直し(バリュエーション再考や連れ高)が続くかも焦点。宇宙セクターについてはBlue Origin爆発事故の全容解明と打ち上げ計画への影響範囲が引き続き確認される見込み。国際的には米イラン関係の動向と原油価格の安定推移にも引き続き注意が必要。