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米国市場6/13 07:15 JST 時点のデータ

SpaceX史上最大IPO上場、主要3指数が続伸

6月12日の米国株式市場は、SpaceX(SPCX)がNasdaqに史上最大規模のIPO(調達額750億ドル)で上場し初日に約19%高の161ドル前後で引けたことが市場センチメントを押し上げ、S&P500が0.5%、ダウが0.7%、NASDAQが0.31%上昇した。VIXは9.05%低下の17.68となりリスクオン地合いが続いた。

S&P 500
7,431.46
+0.50%
NYダウ
51,202.26
+0.70%
NASDAQ
25,888.84
+0.31%
VIX
17.68
-9.05%

市場概況

6月12日の米国株式市場は、Elon Musk率いるSpaceX(ティッカー:SPCX)がNasdaqに正式上場し初日に約19%高の161ドル近辺で引けたことが好材料となり、主要3指数が2日連続で上昇した。IPO調達額は750億ドルと株式市場史上最大規模で、IPO価格135ドルに対し初値は150ドルを超えた。S&P500は0.5%高の7431.46、ダウ工業株30種は0.7%高の51202.26、NASDAQ総合指数は0.31%高の25888.84でそれぞれ終了。小型株のラッセル2000も約1%上昇し年初来高値を更新した。市場の恐怖指数であるVIXは前日比9.05%低下して17.68となり、リスクオン地合いの改善を示した。米国とイランの間で和平交渉が前進しているとの観測も相場の下支え材料となった。

セクター動向

【半導体・AI関連】Arm Holdings(ARM)が+11.27%と半導体セクターをリード。MizuhoがARMの目標株価を290ドルから360ドルへ引き上げ、AI CPU需要拡大への期待が高まった。先進半導体パッケージングのAmkor Technology(AMKR)もAI半導体サプライチェーン需要への期待やARM連動買いで+8.71%と大幅高となった。【EV・バッテリー素材】Rivian(RIVN)がR2 SUVの量産納車開始を受けて+7.85%上昇。リチウム最大手のAlbemarle(ALB)は複数アナリストが目標株価を引き上げリチウム価格の回復期待が高まり+7.42%高。【ストリーミング】Roku(ROKU)は買収交渉報道・アナリスト目標株価引き上げ・S&P MidCap 400指数採用決定が重なり+19.69%と全市場最大級の上昇率を記録。【宇宙・衛星】SpaceX上場が宇宙セクターの資金を吸収し、AST SpaceMobile(ASTS)-15.53%、Rocket Lab(RKLB)-10.80%、EchoStar(SATS)-10.97%、Planet Labs(PL)-8.84%と競合他社株が軒並み急落した。【ソフトウェア】Adobe(ADBE)はQ2決算が増収増益だったにもかかわらず、CFO退任・年間ARR見通し下方修正・フリーミアム戦略優先による近期収益圧力懸念から-6.76%と続落した。

注目銘柄

  • Roku (ROKU): +19.69% — ①米国内メディア企業との買収交渉が進行中との報道、②Evercore ISIが目標株価を160ドルから185ドルへ引き上げ・GuggenheimがBuy維持で145ドルへ引き上げるなど複数アナリストが強気転換、③6月22日付でS&P MidCap 400への指数採用が決定しETF・パッシブファンドによる強制買い需要が見込まれる、以上3点が重なり大幅高となった。
  • Arm Holdings (ARM): +11.27% — MizuhoがARM目標株価を290ドルから360ドルへ大幅引き上げ、Bank of Americaもアップグレード。データセンター・PC・モバイル向けAI CPU需要の拡大を背景に、AIインフラ投資テーマへの買いが集中した。SpaceX上場が半導体・AI関連セクターへの資金流入を後押ししたとの見方もある。
  • Rivian (RIVN): +7.85% — イリノイ州Normal工場でのR2 SUV量産納車が開始されたことが主要材料。AT&T 5G統合機能の搭載が話題を集め、Needhamがドライブイベント後にBuyを再確認し目標株価を引き上げた。2028年から稼働予定のジョージア工場による生産能力拡張も長期成長材料として再評価された。
  • AST SpaceMobile (ASTS): -15.53% — SpaceX(SPCX)のIPO上場が直接的な売り材料となった。投資家がSpaceXへの「プロキシ投資」として保有していたASTSを手放し、直接SPCX株へ乗り換える動きが加速。宇宙通信サービス市場でのSpaceX(Starlink)との競合懸念も改めて意識され、この日最大の下落率を記録した。
  • Adobe (ADBE): -6.76% — 6月11日引け後のQ2決算は調整後EPS 5.96ドル、売上高66.2億ドル(前年比+13%)と予想を上回ったが、CFO Dan Durn氏が6月15日付で退任する人事が発表され経営陣空白リスクが嫌気された。年間新規ARR見通しを5億ドル下方修正し、Creative Cloudの値上げを先送りしてフリーミアム戦略を優先する方針も示したことでEvercore ISIがOutperformからIn Lineに格下げ(目標株価325→225ドル)した。

為替・金利動向

米ドル/円(USD/JPY)は1ドル=160.25円前後で推移し、前日比+0.21%とドルが小幅強含んだ。米10年国債利回りは4.53%付近で推移し、前日比では小幅低下。米イラン和平交渉の前進観測が地政学リスクの緩和を促し、安全資産である米国債への需要がやや強まった形。ドルインデックス(DXY)は99.77と前日比ほぼ横ばい(-0.09%)で推移した。SpaceX IPOに伴う巨額の決済資金需要が短期的にドルを下支えしたが、リスクオン地合いが優勢でドルの上値も限られた。

今後の注目点

SpaceXの株価動向:史上最大IPO上場後の機関投資家需要の持続性が焦点。SPCX株の値動きは宇宙セクター全体の資金フローにも直接影響する。②Adobeの経営体制:CFO退任(6月15日付)後の後任人事が速やかに固まるか注目。並行して続く次期CEO探しの行方も株価の重要な変数となる。③FOMC金融政策の方向性:米10年金利が4.5%台で推移する中、次回発表のCPI・PCEや雇用統計がFRBの利下げ時期の手掛かりとなる。④Rivian R2の量産・納車ペース:投資家の注目が高まっており、生産台数の進捗が次回決算での評価を左右する。⑤米イラン和平交渉の進展:合意に至れば原油価格の低下やリスクオン拡大が期待されるが、交渉が破談となれば地政学リスクが再燃し市場の重荷となるリスクがある。