26日の東京株式市場は急反落した。日経平均株価は前日比約3000円安(-4.15%)の69360.88円で引けた。前日の米ニューヨーク・タイムズがOpenAIのIPOを2027年に延期する方向で検討していると報道。AIビジネスの成長持続性への疑念が広がり、国内外のAI・半導体関連株が軒並み急落した。また、メモリー価格の高騰がAI投資の減速につながりかねないとの懸念も重なり、後場も安値圏での推移が続いた。日本時間午後には米株価指数先物も下落し、相場の重しとなった。東証プライム市場の14時時点の売買代金は概算で8兆5919億円(売買高15億4952万株)と活況だった。TOPIXは-1.32%の3963.36ポイント、グロース250は-2.51%の682.55ポイントで終了した。
日経平均4%超急落、AI・半導体株に売り集中
26日の東京株式市場は急反落。米ニューヨーク・タイムズ(6/25付)がOpenAIのIPOを2027年に延期する方向で検討と報道し、AI・半導体関連株が軒並み急落。日経平均は前日比4.15%安の69360.88円で引け、下落幅は約3000円に達した。TOPIXは1.32%安、グロース250は2.51%安。プライム市場の売買代金は14時時点で8兆5919億円超と活況だった。
市場概況
セクター動向
電気機器セクターが最大の下落となり、AI・半導体関連銘柄を中心に全面安の様相を呈した。精密機器(ロボット・アクチュエータ関連)も連れ安した。情報通信・サービス系では個別材料による明暗が分かれ、セレスが好決算を受けて急騰する一方でFスターズは急落した。不動産セクターでは宮越HDが中国・深圳WICプロジェクト関連テーマとして大幅上昇。ジャパンディスプレイも個別材料(米国工場計画関連)による買いで上昇した。市場全体ではAIテーマへの懸念が主役となり、利益確定売りも出やすい地合いだった。
注目銘柄
- セレス (3696): +20.01% — 2026年3月期第1四半期決算で売上高95.21億円(前年同期比+23.9%)、営業利益17.31億円(同+101.2%)と大幅増収増益を発表。モバイルサービス事業の好調が主因とされ、営業利益の倍増が市場に好感されて急騰した。
- 宮越HD (6620): +13.61% — 中国・深圳市で進行中の超大型複合開発「WICプロジェクト」への期待を背景とするテーマ買いが継続。当日株主総会も開催され、25日移動平均線を上放れる形で急騰した。
- SBG (9984): -12.53% — NYT(6月25日付)が米OpenAIのIPOを2027年に延期する方向で検討していると報道し、出資先AIの先行き不透明感が嫌気された。傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスも複数日続落しており、SBGへの下押し圧力が一段と強まり相場全体の最大の重しとなった。
- デクセリ (4980): -12.23% — AI・半導体相場の全般安に加え、Apple製品の値上げによる端末販売台数の減少がデクセリアルズの光学材料向け需要に悪影響を与えるとの懸念が売りを誘った。OpenAI IPO延期報道でAI関連投資全般への先行き不安が高まったことも重なった。
- ハーモニック (6324): -10.13% — AI・半導体関連株の急落局面でロボット向け精密減速機メーカーとして連れ安した。前日の米国市場でナスダックが下落し、AI投資の減速懸念がロボット・自動化需要の先行き不安につながったとみられる。
為替・金利動向
ドル円は161円台後半の円安水準で推移した。田村日銀審議委員が数ヶ月に一度0.25%ずつ利上げを続けることが基本線との認識を示し、発言後に一時円高方向に振れたが、その後161円台後半に戻った。前日(6月25日)に米国で発表された5月のPCEコア価格指数が前年比+3.4%、同PCE価格指数が前年比+4.1%と高止まりし、ドルの底堅さを支えた。また1-3月期GDP確報値は前期比年率+2.1%でおおむね市場予想に沿った内容だった。日本10年国債利回りは直近(6月24日)の2.66%付近で小動きが続いており、米10年債利回りは前日比で低下する動きが見られた。
今晩の米国市場の注目点
前日(6月25日)発表の米5月PCEコア価格指数(前年比+3.4%)が高止まりしており、FRBの利下げ時期の後退観測がくすぶる中でハイテク・グロース株の上値が重い展開が続く可能性がある。NYTが報じたOpenAIのIPO2027年延期検討(6月25日付報道)は本日の米国市場でも消化しきれていない可能性があり、SBGの傘下ARMをはじめとするAI・半導体関連銘柄の動向が引き続き注目される。週末(金曜日)を控えた持ち高調整の動きも加わりやすく、ナスダック中心にボラティリティが高まる展開も考えられる。
