本日7月1日の東京株式市場で日経平均株価は前日比0.59%高の70474.96円で取引を終え、6月30日に付けた70062.32円(前日比+594.21円、+0.86%)からさらに上値を伸ばし、3営業日連続で7万円台を維持した。TOPIXも前日比0.42%高の4011.5と続伸し、東証プライム市場全体としては底堅い展開だった。一方でグロース250指数は前日比0.98%安の699.67と軟調に推移し、半導体などの値がさ大型株に資金が集中する一方で中小型・グロース株からは資金が流出する、いわゆる選別色の強い相場となった。
半導体株急伸で日経続伸、増資のバローHD急落
7/1の東京株式市場は日経平均が前日比0.59%高の70474.96円と続伸、TOPIXも上昇した一方、グロース250は軟調だった。SUMCOや芝浦メカトロニクスなど半導体関連株が急伸し相場をけん引。バローHDは公募増資発表による希薄化懸念で急落、宮越HDも大幅安となった。ドル円は約40年ぶりの162円台後半まで円安が進行した。
市場概況
セクター動向
本日はSUMCO、芝浦メカトロニクス、RSテクノなど半導体関連株が軒並み大幅高となった。Intelのウエハ需要拡大観測が半導体材料・製造装置株全般に波及し、AI関連の設備投資拡大期待も追い風となった。ニチコンなど電子部品・コンデンサ関連も車載・情報通信向け需要拡大を背景に上昇が続いた。一方、資金調達や需給悪化が意識された銘柄には売りが集中し、公募増資を発表したバローHD(小売)が急落したほか、不動産セクターの宮越HDも大幅安となるなど、材料内容によって明暗が分かれる展開だった。
注目銘柄
- SUMCO (3436): +17.37% — 主要顧客であるIntelの好調な業績・生産動向を背景に同社向けシリコンウエハ需要拡大が意識され、AI関連の高付加価値ウエハ需要拡大観測も加わり半導体ウエハ関連株全般に買いが波及した。
- 芝浦 (6590): +15.15% — 半導体後工程・先端パッケージング向け製造装置需要の拡大が追い風。直近発表の2026年3月期第1四半期決算は売上高が前年同期比25.6%増、営業利益が同32.4%増と大幅な増収増益となっており、SUMCO急伸と歩調を合わせAI半導体投資拡大の受益銘柄として買われた。
- ニチコン (6996): +14.94% — 車載・情報通信向けコンデンサ需要の拡大を背景に業績改善期待が根強く、海外大手証券が目標株価を2200円から4000円に引き上げたことも支援材料となり、直近の上昇基調が継続した。
- バローHD (9956): -13.99% — 発行済み株式の約1割規模、調達額最大180億円の公募増資・オーバーアロットメントによる売出しを発表し、株式の希薄化と需給悪化を嫌気した売りが膨らんだ。同時発表のコーナン商事との資本業務提携、株式分割、増配計画も売りを相殺しきれなかった。
- 宮越HD (6620): -15.81% — 中国・深圳でのWICプロジェクト(不動産開発)を主力とする同社は、直近の株価急伸の反動に加え、中国不動産市況の先行き不透明感を背景とした利益確定売りが優勢になったとみられる。
為替・金利動向
ドル円は本日アジア時間に162.8円台まで上昇し、1986年12月以来およそ40年ぶりとなる円安水準を更新した。前日のNY時間には米5月JOLTS求人件数が市場予想を上振れたことでドル買いが優勢となり162.6円台まで上昇する場面があり、この流れが本日のアジア時間にも継続した。日米金利差の継続や米国経済の底堅さが円売り・ドル買いの背景にある。日本の新発10年国債利回りは2.6%前後で推移しており、日銀は7月31日に次回の金融政策決定会合を予定している。
今晩の米国市場の注目点
今晩の米国市場では6月ISM製造業景況指数が発表される予定で、50を上回るか下回るかが景気の拡大・縮小の分岐点として注目される。米6月雇用統計(非農業部門雇用者数)は翌7月2日の発表となるため本日の焦点にはならないが、ISM製造業指数の結果次第では米長期金利やドル円相場が変動し、翌日の東京市場にも影響を及ぼす可能性がある。
