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米国市場7/28 07:02 JST 時点のデータ

米国株式市場、ダウ続伸も半導体安でナスダック軟調

7月27日の米国株式市場はダウが原油安を背景に0.51%高となる一方、AI設備投資懸念や中国メモリ大手CXMTの上海IPOを受けた競争激化懸念からハイテク・メモリ株が急落。ナスダックは0.18%安、S&P500はほぼ横ばい。不動産・素材株が相場を支えた。週後半のFOMCとマグニフィセント7決算に注目が集まる。

S&P 500
7,413.18
+0.02%
NYダウ
52,210.08
+0.51%
NASDAQ
24,932.08
-0.18%
VIX
18.67
+0.48%

市場概況

7月27日の米国株式市場はまだら模様となった。S&P500は前日比0.02%高の7413.18とほぼ横ばいで終了し、ダウ工業株30種平均は原油価格の下落を追い風に0.51%高の52210.08と続伸した。一方でナスダック総合は、大手ハイテク企業のAI設備投資拡大に対する懸念からハイテク株が売られ0.18%安の24932.08で引けた。VIX(恐怖指数)は18.67(前日比0.48%上昇)と落ち着いた水準にとどまり、市場全体の警戒感は限定的だった。この日は不動産・素材セクターが上昇を主導する一方、情報技術セクターが重石となる展開で、翌日以降に控えるFOMC会合とマグニフィセント7の決算発表を前に方向感を欠く場面もみられた。

セクター動向

セクター別では不動産セクター(XLRE)が+2.2%、素材セクター(XLB)が+1.9%と上昇率上位となり、この日の相場を支えた。対照的に情報技術セクター(XLK)は-1.4%と軟調で、なかでも半導体・メモリ関連株は中国メモリ大手ChangXin Memory Technologies(CXMT)の上海IPO(初日株価+466%)を受けて中国勢の台頭・価格競争激化への懸念が再燃し、Sandisk、SK hynix、Micronなど主要メモリ株が軒並み急落した。光通信関連株(Lumentum、Coherent、Ciena、Fabrinetなど)もバスケット的に売られ、ハイテク株全般に持ち高調整の動きが広がった。一方、食肉・生活必需品関連はメキシコからの牛肉輸入再開材料でJBSなどが買われ、エネルギーセクターは原油価格下落を受けてやや軟調だった。

注目銘柄

  • Bitmine Immersion Technologies (BMNR): +13.49% — イーサリアム保有高が579万トークン、暗号資産・現金合計で118億ドルに達したとの資産開示に加え、直近1週間で610万株の自社株買いを実施したことが好感された。
  • Wayfair (W): +12.30% — Bank of Americaが目標株価を105ドルに引き上げ買い推奨を継続、EC需要の底堅さを示すデータや「Black Friday in July」セールの実施、8月4日の決算発表を控えた期待先行の買いが入った。
  • Shopify (SHOP): +11.54% — Morgan Stanleyが新規にOverweightで取り上げたほか、Jefferies・Stifelが相次いで格上げ、リスク選好の高まりと8月5日の決算発表を前にしたポジショニングの買いが集中した。
  • Atlassian (TEAM): +10.35% — Jira上でClaude CodeやCursor、GitHub CopilotなどのAIコーディングエージェントを追加費用なしで統合すると発表し、AI開発ハブ化への期待から買われた。
  • JBS (JBS): +10.34% — 米農務省がメキシコからの牛輸入再開(8月24日よりアリゾナ州の検問所から段階的再開)を発表し、国内の牛不足緩和とインフレ連動銘柄としての物色が集中、コールオプション取引も急増した。
  • Sandisk (SNDK): -11.02% — 中国CXMTの上海IPO(初日株価+466%)を受け、中国メモリメーカーの台頭によるNAND価格下押し懸念が再燃、前週末の10.8%安に続く急落となった。8月5日の決算発表を前にした利益確定売りも重なった。
  • Venture Global (VG): -10.41% — LNGプロジェクトの遅延・契約紛争への懸念に加え、経営陣による大量のインサイダー株式売却計画が重石となり、8月11日の決算発表を控えて新規材料不足のなか利益確定売りが優勢となった。
  • SK hynix (SKHY): -7.47% — Sandisk同様、CXMTのIPOを受けたメモリ株全面安の流れに巻き込まれたほか、7月29日に控える決算発表を前にしたポジション調整の売りも重なった。
  • Lumentum (LITE): -6.69% — Coherent、Ciena、Fabrinetなど光通信関連株が軒並み売られるバスケット的な下落となり、個別の悪材料は乏しいものの、直近の株価上昇を受けた持ち高調整・利益確定売りが主導した。
  • Amkor Technology (AMKR): -6.54% — 決算発表(市場予想EPSは0.47ドルで前年比+113.6%)を控えた利益確定売りに加え、メモリ関連株全体の急落を受けた半導体セクター全般への連想売りが重石となった。

為替・金利動向

ドル円は163.5~163.6円台で推移し、前営業日から小幅な円安・ドル高となった。米10年国債利回りは4.64%と高水準を維持し、日本の10年国債利回り(2.77%)との金利差が意識される展開が続いている。原油価格の下落がインフレ期待をやや和らげる一方、7月28~29日に開催されるFOMC会合を前に債券市場は明確な方向感を欠いた。

今後の注目点

7月28~29日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、政策金利の据え置き・引き下げ判断とパウエル議長の記者会見が焦点となる。決算面ではマグニフィセント7の発表が本格化し、7月29日にマイクロソフトとメタ・プラットフォームズ、7月30日にアップルとアマゾンが決算を発表予定で、AI投資の持続性やクラウド事業の成長率が市場の注目点となる。個別ではSandisk(8月5日)、Shopify(8月5日)、Wayfair(8月4日)、Venture Global(8月11日)の決算発表も控えており、あわせて中国CXMTの台頭を受けたメモリ半導体業界の競争環境の変化にも引き続き注視が必要だ。