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個別銘柄の決算分析はnoteで公開中

日本市場7/30 17:47 JST 時点のデータ

日経反発、アドテスト最高益で半導体高もTOPIX続落

30日の東京市場は日経平均が3日ぶり反発。アドバンテストの想定超え決算を材料に半導体・AI関連株が買われ日経平均を押し上げた一方、TOPIXは主力株の重石で続落。タムロンはソニーの買収提案報道でストップ高、決算を受けた個別物色が値上がり・値下がり双方で目立った。

日経225
61,867.43
+0.71%
TOPIX
3,952.50
-0.54%
グロース250
666.97
+0.13%

市場概況

30日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発し、終値は前日比433円24銭(0.71%)高の6万1867円43銭となった。前日29日に発表されたアドバンテストの2027年3月期連結営業利益予想(前期比69%増の8460億円)が「文句なし」の好決算と受け止められ、寄り付き後に一時16%超上昇。同社1銘柄で日経平均を約698円押し上げたとされ、AI・半導体関連株の買いが指数を牽引した。一方でTOPIXは前日比0.54%安の3952.50と続落し、グロース250指数は0.13%高とほぼ横ばい。日経平均の上昇が値がさの半導体株1銘柄に依存する内容だったのに対し、東証プライム市場全体では値下がり銘柄が値上がり銘柄を上回り、指数間で明暗が分かれる展開となった。背景には29日の米国市場で下落対象が半導体株から市場全体に広がったことがあり、その流れが東京市場の個別株にも波及した。

セクター動向

半導体製造装置・AI関連セクターはアドバンテストの好決算を受けて全体に地合いが改善し、値がさ株として日経平均への寄与度が大きい銘柄群が指数を押し上げた。半導体商社のトーメンデバイスも生成AI向けメモリ需要の拡大を受けたメモリ価格上昇を材料に業績予想を上方修正し急伸するなど、AI関連の需給テーマが物色の軸となった。他方で内需・小売や医療・SaaS関連では決算を受けた個別の失望売りが目立ち、Genky DrugStoresやエスエムエスなど直近決算発表銘柄が軒並み大幅安となった。また7月期決算・権利落ちに伴う処分売りが個別銘柄の重荷となる場面もあり、指数全体としては値がさ半導体株主導の上昇に対しプライム市場の値下がり銘柄数が多い「まだら模様」の展開だった。

注目銘柄

  • タムロン (7740): +26.46% — 大株主のソニーグループ(出資比率15.35%)から買収提案を受けたと同日発表し、特別委員会を設置して検討する方針を明らかにした。買収額は非公表ながらTOBによるプレミアム期待から買いが殺到しストップ高比例配分となった。アクティビストのエフィッシモが17.38%を保有する中での提案表面化となる。
  • トーメンデバ (2737): +21.20% — 本日、第1四半期の業績予想を上方修正すると発表。生成AI関連製品の需要拡大を背景にメモリ価格の上昇基調が想定を上回るペースで進行したことが押し上げ要因で、半導体商社としてメモリ市況高騰の恩恵を直接的に受ける形となった。
  • マネフォ (3994): -9.73% — 前日29日に決算内容を好感して+5.63%上昇していた反動で利益確定売りが優勢となった。海外証券が目標株価3500円で弱気(売り)評価を出していたことに加え、成長投資先行で営業損失を計上している収益構造への警戒感も上値を抑えた。
  • Genky (9267): -9.27% — 7月28日発表の2026年6月期決算は増収増益だったものの、2027年6月期の純利益予想が前期比4.1%増にとどまり市場予想平均を下回ったことから失望売りが優勢となった。
  • エスエムエス (2175): -8.64% — 前日発表した2026年6月期上期決算で営業利益が前年同期比24.0%減となり、7-9月期も同40.9%減益見込みとされたことが嫌気された。通期の営業利益計画(前期比10.0%増の910億円)は据え置いたが、下方修正観測がくすぶり売りが継続した。

為替・金利動向

為替市場では、日本時間30日未明に発表された米FOMCが政策金利を3.75〜3.50%で据え置く決定(9対3の賛成多数、3人の地区連銀総裁は0.25%の利上げを主張し反対)を受け、ドル円は一時163円22銭前後までドル売り・円買いが進行した。もっとも市場では9月の追加利上げ観測が根強く残っているほか、トランプ米大統領がイランへの強硬姿勢を示したことで中東情勢への懸念も再燃しており、ドル売りの持続性は乏しいとの見方が出ている。米国では長期金利がFOMC後に急伸し、これがNYダウの大幅安(1100ドル超安)につながった経緯があり、日本国内でも米金利上昇の波及による金利先高観が意識される展開となっている。

今晩の米国市場の注目点

今晩(日本時間30日夜〜31日未明)の米国市場では、4-6月期GDP速報値、6月の個人消費支出(PCE)物価指数、新規失業保険申請件数など主要経済指標の発表が予定されている。決算面では今週すでにメタ・プラットフォームズ(火曜引け後)、アマゾン・ドット・コムとマイクロソフト(水曜引け後)が発表を終えており、木曜引け後にはアップルの決算発表を控える。前日29日のFOMC後は長期金利の急伸を受けてNYダウが1100ドル超急落しており、金利上昇やAI投資の費用対効果への懸念が根強い中、GDP・PCEの結果とアップル決算が株式相場のセンチメントを左右する材料として注目される。