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日本市場9/3 17:56 JST 時点のデータ

日経4日続落111円安、ニトリ急伸・AI株に調整

3日の東京市場で日経平均は4日続落し前日比111円安の64214.48円。TOPIXは主力株買いで4102.04円と上昇。米長期金利低下と原油高が交錯し方向感に乏しい展開だった。値上がり首位はニトリHDが月次好調で8.41%高、フルヤ金属や稀元素化学も物色された。一方、日東紡やメイコーは直近上昇の反動で売られた。

日経225
64,214.48
-0.17%
TOPIX
4,102.04
+0.50%
グロース250
776.09
-0.18%

市場概況

3日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落し、前日比111.16円安の64214.48円で取引を終えた。寄り付きは前日の米国株高や米長期金利低下を受けて399円高でスタートし、前日に大きく売られた主力株への買い戻しが先行したが、原油価格の高止まりや中東情勢の不透明感が重しとなり、戻り待ちの売りに上値を抑えられて伸び悩んだ。売り買いが交錯するもみ合いの展開となり、終値では小幅安に転じた。一方でTOPIXは前日比0.5%高の4102.04となり、日経平均との対照的な動きとなった。グロース250指数は0.18%安の776.09と小幅に軟化した。業種別では卸売業、石油・石炭製品、海運業などが上昇した一方、鉱業、非鉄金属、食料品などが下落した。

セクター動向

上半期の日本株市場をけん引したAI・半導体関連セクターは足元で調整局面を迎えているが、この日は前日の米国株高や半導体株の買い戻しが意識される場面もみられた。HBM需要拡大や生成AIインフラ投資の継続を背景に中長期の成長期待は根強く保たれている。一方、卸売業(商社)や資源・エネルギー関連は原油価格の高止まりを受けて堅調に推移し、海運業も物色された。対照的に鉱業・非鉄金属セクターは商品市況の一服から売られ、食料品セクターも軟調だった。個別では、メイコーや日東紡などAIサーバー向け電子材料関連の一角が、直近の急ピッチな株価上昇の反動から利益確定売りに押される展開となった。

注目銘柄

  • ニトリHD (9843): +8.41% — 東証プライム値上がり率1位。前日発表の8月度月次動向で既存店売上高が前年同月比4.4%増と2カ月連続プラスとなり、客数・客単価とも改善。夏の感謝祭や毎月のテーマ型セール、TVCM効果でダイニング・リビング家具、家電・照明、寝装品の販売が好調だったことが好感された。株価は直近1カ月で約24%上昇している。
  • フルヤ金属 (7826): +7.14% — 直近5営業日続伸の流れの延長線上での上昇。2026年6月期決算(8月発表)で売上高が前期比74.5%増の1001億円、営業利益が160.0%増の248億円となり、データセンター向け投資拡大に伴う貴金属需要の増加と円安が業績を押し上げたことが材料視され、決算後も買いが継続している。
  • 稀元素化学工業 (4082): +5.54% — 8月下旬にレアアース代替となる新素材関連の材料でストップ高を記録して以降、投機的な資金流入が続いている銘柄。ジルコニウム化合物大手として自動車触媒・燃料電池向けに強みを持ち、レアアースフリー新素材による安定供給戦略への期待が引き続き株価を支えている。
  • 日東紡 (3110): -5.70% — 東証プライム値下がり率上位。AIサーバー向け電子材料(ガラスクロス等)需要拡大を背景に8月25日〜9月1日にかけて株価が急伸(25日線上抜け、MACD買いサイン、ゴールデンクロス発生)していた反動で、利益確定売りが優勢となり大幅反落した。
  • メイコー (6787): -5.33% — 車載・情報通信向けプリント基板を手掛け、AIサーバー関連の需要拡大テーマで買われてきた銘柄。2026年3月期は増収増益で過去最高益を更新済みだが、この日は同じくAIサーバー関連の日東紡などとともに、半導体・電子部材セクター全体の過熱感を修正する売りに押された。

為替・金利動向

ドル円は、前日発表の米8月ADP雇用統計が前月比+3.8万人と市場予想(+4.7万人)を下回り1月以来の低い伸びとなったことを受けて米長期金利が低下し、一時158円19銭前後まで円高が進行。日銀の高田審議委員が連続利上げや大幅利上げの可能性に言及したこともドル売り・円買いを後押しした。もっとも下げ渋る場面もあり、3日朝の為替予想レンジは158.00円〜159.60円とされた。米10年債利回りはADP統計を受けて4.78%から4.76%へ低下。日本の10年国債利回りは9月1日時点で2.990%(前営業日比+5.0bp)に上昇しており、日銀の利上げ観測を背景に緩やかな金利上昇基調が続いている。

今晩の米国市場の注目点

米国では8月ISM製造業景況指数や7月JOLTS求人件数の発表が予定され、労働市場の需給や景況感を通じて9月中旬のFOMCでの利下げ・利上げ観測が改めて意識される見通し。前日発表の8月ADP雇用統計が予想を下回ったことを受け、市場の関心は9月4日発表予定の8月雇用統計(NFPは5.5万〜5.8万人増が予想)に移っている。NY連銀のウィリアムズ総裁がハト派的な発言を行い長期金利低下・株高につながった経緯もあり、今後のFRB高官発言にも注目が集まる。また、WTI原油先物が中東情勢の緊迫化を背景に1バレル90ドル台と3カ月ぶりの高水準にあり、インフレ圧力や金利動向への影響が引き続き警戒される。