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米国市場9/4 07:02 JST 時点のデータ

米国3指数そろい上昇、金利低下で株買われる

9月3日の米国株式市場は金利低下を追い風にS&P500が1.06%高、ダウが1.18%高、ナスダックが1.4%高とそろって上昇。VIXは5.79%低下し14.32。ロビンフッドやスノーフレーク、ストラテジーが好材料で急伸する一方、シエナは好決算でもガイダンスが物足りず急落、タイソン・フーズは牛肉事業の損失拡大で軟調だった。

S&P 500
7,747.71
+1.06%
NYダウ
53,686.11
+1.18%
NASDAQ
26,584.06
+1.40%
VIX
14.32
-5.79%

市場概況

2026年9月3日の米国株式市場は主要3指数がそろって大幅高となった。S&P500は前日比1.06%高の7747.71、NYダウは1.18%高の53686.11(ダウはこの約1ヶ月で最大の上げ幅)、ナスダック総合指数は1.4%高の26584.06で取引を終えた。恐怖指数VIXは5.79%低下し14.32となり、リスク選好姿勢が強まった。米10年国債利回りが4.74~4.75%前後まで低下したことが株式相場全体の追い風となったほか、FRBのウォラー理事のハト派的な発言が利下げ期待を支えた。原油価格の上昇一服がインフレ懸念を和らげた一方、中東情勢の緊迫化についても市場は注視した。

セクター動向

セクター別では資金が金利敏感なグロース株に向かい、資本財(インダストリアル)セクターが上昇を主導、金融サービスや一般消費財セクターも堅調だった。オンライン証券セクターはロビンフッドを筆頭に急伸し、Webull(+7%程度)やインタラクティブ・ブローカーズ(+4%程度)にも買いが波及した。一方で光通信・ネットワーク機器セクターはシエナが好決算にもかかわらず市場コンセンサス並みのガイダンスを嫌気されて急落し、AIデータセンター向け光通信関連株全般の重荷となった。生活必需品セクターではタイソン・フーズが牛肉事業の損失拡大を受けて業績見通しを下方修正し軟調。暗号資産関連銘柄は、ビットコイン価格の回復を背景にストラテジーやサークル・インターネットが大きく買われた。

注目銘柄

  • Strategy Inc (MSTR): +17.56% — ビットコイン保有量を約84.5万BTC(取得総額約637億ドル)まで積み増したことに加え、Alliance GlobalがBuy格付け・目標株価217ドルで新規カバレッジを開始したことが好感された。ビットコイン価格の反発も追い風となった。
  • Snowflake Inc. (SNOW): +16.55% — 発表した第2四半期決算がAI需要拡大を背景に市場予想を大幅に上回った。売上高は前年比35%増の15.5億ドル、プロダクト収益は37%増、調整後EPSも予想0.45ドルに対し0.62ドルとなり、バンク・オブ・アメリカが目標株価を470ドルに引き上げるなど強気材料が相次いだ。
  • Robinhood Markets, Inc. (HOOD): +16.57% — モルガン・スタンレーが投資判断を「オーバーウェイト」に引き上げ目標株価を150ドルに設定したほか、スコシアバンクも新規に「アウトパフォーム」でカバレッジを開始。予測市場事業の拡大や顧客資産残高の増加が業績を押し上げるとの見方が広がり、オンライン証券セクター全体に買いが波及した。
  • Ciena Corporation (CIEN): -10.36% — 第3四半期決算はEPS2.11ドル(予想1.72ドル)、売上高16.7億ドル(予想16.3億ドル)と大幅増収増益だったが、第4四半期売上高ガイダンス(17.5億ドル±5000万ドル)が市場予想とほぼ一致するにとどまり、AIネットワーク投資への高い期待に届かなかったとして急落。光通信・データセンター関連セクター全般の重荷となった。
  • Tyson Foods, Inc. (TSN): -7.26% — 牛肉事業の通期損失見通しを従来の5億ドルから6.25億~7.75億ドルへ拡大修正。高止まりする牛肉相場と繁殖牛頭数の減少に伴う在庫評価損が主因で、通期の調整後営業利益見通しも18.5億~20.5億ドルへ引き下げられ、業績下振れ懸念が売りを誘った。

為替・金利動向

米10年国債利回りは前日比で低下し4.74~4.75%前後で推移した。FRBのウォラー理事のハト派的な発言や原油価格上昇の一服が金利低下の背景となった。ドル円相場はドル安・円高が進行し、前日比0.7%程度円高の1ドル=157.6円近辺で推移した。日本の10年国債利回りは2.97%に低下し、急激な円高進行が日銀の早期追加利上げ観測を後退させたとの見方も出ている。株式市場では金利低下がグロース株・金利敏感株への資金流入を後押しした。

今後の注目点

市場関係者の関心は今後発表される米雇用関連指標や、FRB高官による追加発言の内容に向かう見通し。金利低下とVIX低下が重なるリスクオン地合いは当面続くとの見方がある一方、シエナの事例が示す通り、好決算でも市場の高い期待に届かないガイダンスは株価急落につながりやすく、今後本格化する主要企業の決算発表におけるガイダンス内容が引き続き相場の焦点となる。ビットコイン価格の動向や暗号資産関連株の値動き、中東情勢の緊迫度合いも引き続き注視材料となる。