本日9月8日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比1130.51円安の65269.33円(-1.7%)と大幅に反落した。米国市場がレーバーデーの祝日で休場となり手掛かり材料に乏しい中、日経平均は寄り付きで556.15円安の65843.69円まで下落してスタート。前日までの大幅高の反動で利益確定売りが先行したが、売り一巡後は下げ幅を縮小し、前場中盤には一時プラス圏を回復する場面もあった。しかし外国為替市場でドル円相場が一時152円台まで急伸したことを受け、自動車や電子部品など輸出関連株に売りが強まり、後場中盤に再びマイナス圏に転落。大引けにかけて下げ幅を広げ、安値引けとなった。東証プライム市場では値上がり銘柄が23.2%にとどまる一方、値下がり銘柄は74.5%に達し、全面安の展開となった。TOPIXは前日比1.83%安の4050.33、グロース250指数も0.57%安の787.06で取引を終えた。
日経平均大幅反落、円152円台で輸出株安
日経平均は前日比1130円安(-1.7%)の65269.33円と大幅反落。米国はレーバーデー休場で手掛かり難の中、円相場が一時152円台まで急伸し自動車・電子部品・時計株など輸出関連が軒並み下落。セイコーGやシチズンなど時計株が急落する一方、ネクセラファーマや萩原工業は好材料で上昇した。TOPIXも4050.33(-1.83%)、グロース250は787.06(-0.57%)と全面安。
市場概況
セクター動向
業種別では、情報・通信業、石油・石炭製品、鉱業などが上昇した一方、ガラス・土石製品、輸送用機器、電気機器などが下落した。とりわけ円相場が半年ぶりとなる152円台まで急伸したことを受け、輸出比率の高い自動車・自動車部品や電子部品・精密機器セクターに売りが集中した。中でも時計関連銘柄はセイコーグループ、シチズン時計、カシオ計算機がそろって大幅安となり、時計セクター全体が急落する展開となった。一方で内需系や資源関連の一角には物色が向かい、業種間で明暗が分かれる相場となった。
注目銘柄
- セイコーG (8050): -15.48% — ドル円が一時152円台まで急伸し約半年ぶりの円高水準となったことで、輸出比率の高い時計セクターに採算悪化懸念が広がり、時計株全体に売りが波及。直近9月1日高値からの反動安も重なった。
- シチズン (7762): -12.19% — セイコーグループと同様、急速な円高進行を受けて時計輸出関連株に売りが集中。8月14日発表の第1四半期決算は増収増益だったが、為替急変を嫌気した売りが優勢となった。
- 武蔵精密工業 (7220): -10.83% — 売上の8割をホンダ向けが占める自動車部品メーカーで、円高進行による輸送用機器セクター全体の下落に連動。海外生産比率が高く、採算悪化懸念が意識された。
- ネクセラファーマ (4565): +5.65% — 9月3日に開示した提携先Centessa社からの開発マイルストン受領(約13.8億円)を材料に、後期段階パイプラインの進捗期待から資金流入が継続した。
- 萩原工業 (7856): +5.10% — 第3四半期決算で営業利益が前年同期比38.2%増と大幅増益となったほか、廃止予定だった株主優待制度の継続実施や日本政策投資銀行との資本業務提携を発表したことが好感された。
為替・金利動向
外国為替市場ではドル円相場が急伸し、9月1日時点の160円台前半から1週間あまりで152円台まで7円以上の円高が進行、約半年ぶりの円高水準となった。背景には日銀の利上げ加速観測に加え、日米当局による行き過ぎた円安是正への思惑が根強く、幅広い通貨に対して円買いが優勢となったことがある。この急激な円高進行が自動車・電子部品・時計など輸出関連株の採算悪化懸念につながり、本日の株式市場全体の下落要因となった。なお、本レポートのUSD/JPY終値データは本日未取得。
今晩の米国市場の注目点
米国市場は9月7日のレーバーデー(労働者の日)の祝日で休場明けとなり、9月8日から取引を再開する。今週は主要な物価指標の発表が控えており、木曜日に8月卸売物価指数(PPI)、金曜日に8月消費者物価指数(CPI)が発表される予定で、インフレ鈍化の持続性を見極める材料として注目される。先週発表された8月の米雇用統計が市場予想を上回る強さを示したことを受けて9月のFOMCでの利上げ観測が強まっており、CPI・PPIの結果次第でFRBの金融政策見通しが左右される展開が見込まれる。休場明け初日の本日は主要な経済指標の発表がなく、米長期金利の動向や日銀の利上げ観測を背景とした急速な円高進行の影響を見極める展開になりそうだ。
